療法士になって5年目は、療法士としてのターニングポイントとしても意味がありますが、30歳を直前に迎えた、人生のターニングポイントとなる時期かもしれません。1年目から将来を見据え、コツコツ努力と研鑽を続けてきた人は、外部から評価され、組織以外のところでの露出が増えることや、組織内でも要職を任されるかもしれません。つまり、積んできた経験が華咲く時期となる方も多い印象です。しかしながら、自身にも...
『石の上にも三年』、『三年飛ばず鳴かず』、『桃栗三年柿八年』と言ったように、『三年』というキーワードを含むことわざも多く認められることから、古来より日本という国で三年という時間の流れには、一つ特別な意味があるのかもしれません。例えば、上にあげた3つのことわざだが、三年のキーワードに隠れる意味は『一つの事を成し遂げる、一つの事の芽が出るまでにかかる期間』が示されています。つまり、何か物事に打...
1. 近年の2年目の状況 近年、療法士業界は毎年に供給される療法士の量が年々拡大している状況である。その影響もあり、本当に歪なピラミッドが形成されているのが、現在の状況です。従って、就職し、1年が経ち、他職種との摂政もようやく慣れ、さて、自分の研鑽に時間が取れるか、と思ったタイミングで後輩の指導等を任される職場も多いのではないでしょうか。基本的に、教育のスキームがあ...
1. 入職から数ヶ月は環境への順応が大切 4年間の大学生活は,アルバイトや変則的な学校の授業,長期にわたる臨床実習など、社会経験となる部分は多かったはずです。しかしながら、多くの社会経験が非常に特殊な形態であるのが大学生活です。例えば、社会との繋がりで多くのアルバイトを大学生は実施します。アルバイトの定義は『学業や本業の傍ら、収入を得るために仕事をすること』とされて...
藤本:はじめに、先生が体幹機能に着目して研究を始めたきっかけについて教えていただけますでしょうか。 鈴木:これは、よく講習会でもお話させていただいていることなんですけれども、学生の実習の時にですね、片麻痺の患者さんの腹筋群の筋緊張低下に対して、どのように治療しているかというと、悪い方に入って、右の片麻痺では、右側方に動かすわけです。そうい...
抄録 脳卒中後の上肢麻痺に対して練習量は回復の重要な因子と考えられている.しかしながら,機能改善には多岐にわたる因子が複雑に絡まっており,練習量の影響力を明確に示すことが困難である.その結果,多くのランダム化比較試験の結果の是非が一定でない状況がある.本コラムではガイドラインが示す練習量の意義について述べる. 1. 脳卒中後の麻痺手の練習量につい...
抄録 ロボットリハビリテーションは脳卒中後のリハビリテーション において,エビデンスレベルAと言われており,推奨されている.しかし,結果に関しては,機器ごとに詳細に分析を進める必要がある.今回はHALについての知見の今を解説する 1. 脳卒中後の下肢練習について 脳卒中において片側麻痺は一般的な症状であり,その症状は脳卒中患...
抄録 Constraint-induced movement therapy(CI療法)は脳卒中後の上肢麻痺に対するアプローチとしてエビデンスが確立されている.近年では,脳卒中以外の障害に対しても,試行錯誤がなされている...