動作のメカニズムの分析 日常生活活動は、寝返り動作、起き上がり動作、立ち座り動作、座位・立位バランス、歩行という5つの動作の組み合わせによって構成される。理学療法の臨床場面では、日常生活活動を制限する要因を調べる目的で基本動作の分析が行われる。動作分析によって得られた所見から、患者の動作能力の問題を抽出し、その原因を推論する。理学療法プログラムは、この推論を基にして立...
BioMech Therapy(BMT) とは? BMTとはバイオメカニクスの視点からまず動作障害を分析する。患者様の動作を分析する上で、公理性のある理論が必要となる。分析する上で「なんとなく〇〇である」では公理性がなく、すべての動作障害の原因をバイオメカニクスを使って解明しようとすることが我々の試みである。動作障害の原因を力学学的...
リハビリテーション戦略の構想 患者にとって真に有益なリハビリテーションを計画するためには、戦略的な思考が必要となる。戦略的思考とは、「将来のある時点で、どのような成果を上げていたいかというビジョン(構想や未来像)をもとに、そのビジョンを実現する方法を思考する過程」のことを言う。戦略的思考ではトップダウン方式に命題を解決しようとするため、まず「理想的な結果は何なのか(目...
装具はただ機能を補完する道具ではない!? 脳卒中後の神経可塑性、及びニューロリハビリテーションの視点において、機能回復に結びつく要点として①頻度特異性、②課題指向型訓練、③段階的な難易...
脳卒中者の約半数が行きたいところへ行けていない!? 超高齢化社会へ待ったなしで突き進む本邦において、地域包括ケアシステムを軸に、どう高齢者の取り巻く環境を整備するかが重要な課題であり、医療、介護、予防、生活支援が一体となり、地域に根づいた取り組みを推進する必要があります。脳卒中は毎年117万人の方が発症され、要介護状態になった原因疾患として...