抄録 脳卒中後の上肢麻痺に対して練習量は回復の重要な因子と考えられている.しかしながら,機能改善には多岐にわたる因子が複雑に絡まっており,練習量の影響力を明確に示すことが困難である.その結果,多くのランダム化比較試験の結果の是非が一定でない状況がある.本コラムではガイドラインが示す練習量の意義について述べる. 1. 脳卒中後の麻痺手の練習量につい...
抄録 ロボットリハビリテーションは脳卒中後のリハビリテーション において,エビデンスレベルAと言われており,推奨されている.しかし,結果に関しては,機器ごとに詳細に分析を進める必要がある.今回はHALについての知見の今を解説する 1. 脳卒中後の下肢練習について 脳卒中において片側麻痺は一般的な症状であり,その症状は脳卒中患...
抄録 Constraint-induced movement therapy(CI療法)は脳卒中後の上肢麻痺に対するアプローチとしてエビデンスが確立されている.近年では,脳卒中以外の障害に対しても,試行錯誤がなされている...
抄録 脳卒中後の上肢麻痺に対するアプローチとして,Constraint-induced movement thearpyがある.このアプローチを実施する際に,多くの場合で,体幹による代償動作が問題とされる.今回は,その動...
抄録 エビデンスを語る際に、理学・作業療法の歴史における、伝統的な手法の一つにボバースコンセプトがある.この手法は、エビデンスが不十分という形で伏されてきているが、現場の立ち位置はどのようになっているのか。最新のレビュー...
抄録 ロボット療法に課題指向型アプローチを加えた場合,ロボット療法を単独で実施する群に比べて,麻痺手の生活動作に近いパフォーマンスと,実生活における麻痺手の使用頻度に影響を与える可能性が示唆された. ...
抄録 世界における脳卒中後の上肢麻痺に対する学際的なリハビリテーションに対する議論において,複合的な介入は柱の一つとなっている.本コラムでは,脳卒中後の複合的な上肢リハビリテーションの今について解説する. ...
抄録 Constraint-induced movement therapyにおいて,麻痺手の使用行動の変容は最も高い関心事項である.ただし,多くの研究では,麻痺手の活動量を主観的なアウトカムで測定している.近年,活動量計を用いた検討も多く出現している.本稿では,これらの可能性について解説する. ...