背景 高血圧は、心血管疾患の主要な危険因子です。脳卒中になるとその後の日常生活能力(activity of daily living: ADL)が低下します。降圧治療によって、そのリスクを減らせるでしょうか。今回紹介する論文は、高血圧患者を対象とし、ADL能力をアウトカムに設定した論文を集め、メタアナリシスにて効果を検証した論文...
背景 外反母趾は、足部のアーチが崩れて扁平足になると、中足骨が扇状に内側に開き、それから先の指は逆に靴で外側に圧迫されるために起こります。そこで治療の一つとして、足部のアーチに対し、アーチサポートを挿入する方法があります。この研究は、外反母趾の患者を対象に内側のアーチサポートを使用した場合の足圧を調査しました。 ...
背景 高齢のがん患者は、がん以外にも複数の慢性疾患を持っている場合が多く、がんの治療により合併症を発症しやすいことが言われています。今回は、高齢のがん生存者に対し、太極拳を行った場合の効果を調査した論文を紹介します。 高齢女性のがん生存者を対象に検証 ...
背景 乳がんで腋下のリンパを切除すると、リンパ浮腫を呈する場合があります。リンパ浮腫への対策として、リンパドレナージや患肢の過剰な使用を控えるなどがあります。セルフケアを続けることで、リンパ浮腫の症状は改善できるでしょうか。この研究では、乳がんに関連したリンパ浮腫がある患者を対象に、セルフケアの効果を調査しました。 ...
背景 変形性膝関節症では、運動で膝の周りの筋肉を鍛えて、膝関節にかかる負担を少なくすることが大切です。他方、膝関節に大きなストレスがかかる運動は、痛みを悪化させかねません。水中運動では、浮力により関節への負担が軽減されます。今回の研究では、2つの水中運動を比較し、トレーニング効果を検証しました。 ...
背景 腱板損傷後の治療として、腱板の修復術が挙げられます。術後は肩の機能を向上させるためにリハビリが不可欠ですが、肩の手術の場合、入院期間が短く自宅での運動が求められます。今回の研究では、回旋筋腱板の修復術患者を対象に自宅でのトレーニング効果を検証しました。 自宅での運動と通常ケアを比較 ...
背景 キネシオテーピングは、スポーツ現場でよく用いられますが、その目的は怪我の予防や筋パフォーマンスの拡大が主です。他方、経験的にはトルクや筋活動にも効果がある症例を目にします。今回の研究では、膝伸展トルクや筋活動への影響を検証しました。 キネシオテーピングと偽テーピングで比較...
記事のポイント 1.上肢の運動能力を改善する方法にCI療法がある 2.社会への参加度は、上肢の運動能力、手の活動能力と関連があるか調査 3.社会への参加度は、上肢の運動能力、手の活動能力と関連しない可能性がある 背景 上肢に麻痺があること...